鹿児島県議会 議員選挙 (県議 議選) 2015 鹿児島市・鹿児島郡区の分析

鹿児島県議会 議員選挙 2015年 鹿児島市・鹿児島郡区の整理。

とても長いので、じゃあ、いったい誰に投票すればいいの?という結論はこちら

■定数、立候補者数、有権者数の整理

定数立候補者有権者数投票者数投票率当選最低得票数
鹿児島県議会 議員選挙2007年1924473,542人239,373人50.55%17番目当選で9404票
鹿児島県議会 議員選挙2011年17
(19から2削減)
24479,213人
(5,671人増≒1%の増)
223,524人46.64%8823票
鹿児島県議会 議員選挙2015年1722
(2人減)
-人 – – –

■県議・議選 鹿児島市・鹿児島郡区 立候補者 基本情報

鹿児島県議会議員選挙 立候補者の一覧 を元に整理した。

#氏名
(読み方)
年齢性別党派現/元/新肩書き当選回数2007年得票2011年得票HP
1柴立 哲彦
(しばたて てつひこ)
68自民党県議会議員
会社役員(2011)
610,07711,640なし
2藤崎 剛
(ふじさき たけし)
41自民党県議会議員
会社顧問(2011)
2(落)8,139 10,574あり
3宇田 隆光
(うだ たかみつ)
60自民党農業(2007)
会社役員(2011)
311,025(落)
7,957
なし
4寺田 洋一
(てらだ よういち)
61自民党農業210,584(落)
8,718
なし
5大園 清信
(おおぞの きよのぶ)
60自民党県議会議員
医師
411,077 11,702あり
6永田 憲太朗
(ながた けんたろう)
68自民党県議会議員410,0979,603あり
7長田 康秀
(おさだ やすひで)
37自民党有限会社長田興産代表取締役(2011)
無職(2015)
110,078(落)
8,350
あり
8吉野 正二郎
(よしの しょうじろう)
61自民党県議会議員69,016 9,520あり
9桑鶴 勉
(くわづる つとむ)
68自民党県議会議員310,696 10,385なし
10成尾 信春
(なるお のぶはる)
57公明党県議会議員510,32910,514あり
11持冨 八郎
(もちとみ はちろう)
63公明党県議会議員310,142 9,210あり
12松田 浩孝
(まつだ ひろたか)
50公明党県議会議員
団体役員(2011)
210,85110,146あり
13吉留 大輔
(よしどめ だいすけ)
38無所属
元民主党
会社員(落)
6,576
あり
14松崎 真琴
(まつざき まこと)
56共産党県議会議員311,067 8,823あり
15福司山 宣介
(ふくしやま のぶすけ)
56社会民主党県議会議員110,052なし
16下鶴 隆央
(しもづる たかお)
34無所属県議会議員1(落)6,243 10,651あり
17柳 誠子
(やなぎ せいこ)
54無所属県議会議員29,4049,352なし
18岩重 仁子
(いわしげ さとこ)
41無所属
元維新の会
あり
19上山 貞茂
(やまうえ さだしげ)
52無所属なし
20宝来 良治
(ほうらい よしはる)
42自民党薬剤師なし
21中村 奈応子
(なかむら なおこ)
35自民党国会議員秘書なし
22安倍 信
(あべ まこと)
38維新の会あり

2011年に立候補していた下記の方は2015年度は立候補していない。

中間 哲郎

二牟礼 正博 9期 67歳 無所属

山口 修

青木 寛 6期 66歳 民主党

尾辻 義 6期 70歳 自民党

武 昭一 5期 65歳 自民党

野田 啓介

60歳を超えた前期の鹿児島県議会議員の方4人が立候補していないことに加え、
定数が変わらず、立候補者が前回よりも2人少ないことから、新人が当選しやすい選挙だと思われる。
ただし、自民党の地盤が強い鹿児島であることから、前期の鹿児島県議会議員の自民党地盤を引き継いで新人の自民党候補が当選すると思われる。

 

■県議・議選 鹿児島市・鹿児島郡区 立候補者 政治活動(インターネットの情報より)、分析

#氏名
(読み方)
政治活動等分析当選予想
1柴立 哲彦
(しばたて てつひこ)
ホームページがないため活動内容、政策が不明。これまでの活動内容、政策は演説で聞くか、ポスターを確認しろということか。分析不可能。保留
2藤崎 剛
(ふじさき たけし)
地域活性、教育、農林、福祉等。平成23年度の資料はあるのだけど、それ以降の資料はないのだろうか・・・保留
3宇田 隆光
(うだ たかみつ)
ホームページがないため活動内容、政策が不明。これまでの活動内容、政策は演説で聞くか、ポスターを確認しろということか。分析不可能。保留
4寺田 洋一
(てらだ よういち)
ホームページがないため活動内容、政策が不明。これまでの活動内容、政策は演説で聞くか、ポスターを確認しろということか。分析不可能。保留
5大園 清信
(おおぞの きよのぶ)
医療、介護に特化か。
県議会での活動報告は平成19年までしか記述されていない。
平成19年(前回の県議・議選)以降の活動が記載なし。これは、前回(2007年の時と同様)保留
6永田 憲太朗
(ながた けんたろう)
2011年の時には無かったサイトが作られているが、情報がほとんど無い。サイトはあるものの、不十分。保留
7長田 康秀
(おさだ やすひで)
2011年のサイトは議会活動報告は2007,2008年までしか記載されていなかった。
新しいサイトはブログ形式、「頭の下げ方が低い」と言われたとか、いろんな集まりに行ったとかという内容が多く、政治家の活動内容の実績として不明。
2011年のサイトは、2009年~2011年は行動が不明。
2015年のサイトは、ママさんバレー主催活動等。
保留
8吉野 正二郎
(よしの しょうじろう)
2015年ではサイトができていた。活動実績がそこそこある模様。保留
9桑鶴 勉
(くわづる つとむ)
ホームページがないため活動内容、政策が不明。これまでの活動内容、政策は演説で聞くか、ポスターを確認しろということか。分析不可能。保留
10成尾 信春
(なるお のぶはる)
頻繁にブログが更新されている議席保持で当選する可能性大
11持冨 八郎
(もちとみ はちろう)
ブログの更新は少ない(2014年に10回程度)議席保持で当選する可能性大
12松田 浩孝
(まつだ ひろたか)
頻繁にブログが更新されている議席保持で当選する可能性大
13吉留 大輔
(よしどめ だいすけ)
2014年に第一子が誕生。
マニフェスト的なものも明解。
「まず、やる」のキャッチフレーズのとおり、行動力があるので頑張っていただきたい。保留
14松崎 真琴
(まつざき まこと)
県議会ニュースを頻繁に更新されているのは素晴らしい。県議会の議事録を見ると、なかなか難しいと思うのだが、自民党の反対勢力の1人でしかないという感じが強い。
共産党の票が一人に集まるため、おそらく当選
15福司山 宣介
(ふくしやま のぶすけ)
鹿児島市議会議員3期経験。5期議員をした上村勝行氏(社会民主党で前回11454票4位当選で今回勇退)の後継で、1期当選。これまでの活動内容、政策は演説で聞くか、ポスターを確認しろということか。
社民党の票が一人に集まるため、おそらく当選
16下鶴 隆央
(しもづる たかお)
2011年から2013年くらいまでの活動報告はあまりない。ただし、2011年から2013年も代表質問等で実績をあげていた模様。2014年くらいから、活動予定を記載。政策はかなり具体的。県の借金削減、地方活性による雇用の創出を重視しているため、若者の票をかせぎたいところ。保留
17柳 誠子
(やなぎ せいこ)
サイトはなくなったが、2011年当時あったサイトは健康、障害者、DV等の問題について、よく書かれていた。 –保留
18岩重 仁子
(いわしげ さとこ)
サイトのコンテンツとしては少ないのだけれど、県政へ志望した理由等、共感するところが多かった。 –保留
19 上山 貞茂
(やまうえ さだしげ)
ホームページがないため活動内容、政策が不明。 –保留
20 宝来 良治
(ほうらい よしはる)
ホームページがないため活動内容、政策が不明。 –保留
21 中村 奈応子
(なかむら なおこ)
ホームページがないため活動内容、政策が不明。 –保留
22 安倍 信
(あべ まこと)
財源をあまり考えていないような内容に思えた。 –保留

 

■鹿児島県議会議員の党派による分析

党派2015201120072003
予想当選者数立候補者数当選者数立候補者数当選者数立候補者数当選者数立候補者数
自民党 9118121014911
民主党 00121102
公明党 3(前期引き継ぎ)3333333
共産党 1(前期引き継ぎ)か01111111
社会民主党 1(前期引き継ぎ)1111123
無所属 35353414
維新の会 01

2015年の予想当選者数も入れてみた。

自民党は前期の鹿児島県議会議員2名が辞めているが、前回落ちた3名の方がそれなりの得票数で落選していたことから、辞めた方の票数で逆に結果的に当選者数は1人増えるのではなかろうか。2007年の県議・議選で立候補者を出し過ぎて、票がばらけて落選者の5人中4人を自民党が占めるということもあり、2011年からさらに候補者を絞り込んでいる感じがする。

民主党は前期の鹿児島県議会議員の方が辞めていて、民主党の候補者が0人になっている。これだけ大きな選挙区で民主党の立候補者が一人もいないのが珍しい。

公明党の固さは2003年から見ても揺るぎないので、前期引き継ぎは確実だと思われる。

共産党、社会民主党もおそらく引き継ぎ当選すると思われる。ただし、前々回、前回ともに共産党の得票数が当選ギリギリだったため、ギリギリ落ちることもありうると考えられる。

無所属は、二牟礼 正博 氏が辞めているが、県民連合の固い地盤を持っている方だったので、誰かに引き継いだのだろうか。

維新の会は、鹿児島で得票数を伸ばせない気がする。衆議院議員選挙に出馬した維新の会の山之内毅 氏も落選している。

 

■県議・議選の年代による分析

年齢2015201120072003
立候補者数当選者数立候補者数当選者数立候補者数当選者数立候補者数
20代 –0001212
30代 –5250300
40代 –3123358
50代 –6791111912
60代 –8784512
70代 –0000000

一時期は20代の立候補者が出ていたが、ここ2回は20代の立候補者が出ていない。

全体的には、2011年と年代構成は変わっていない。同じ顔ぶれの立候補者の年齢が上がって、60代後半の方がリタイヤし、多少若いかたが参入してきたいる感じだろうか。

今までの傾向を見る限り、落選する人はやはり参入したばかりとか新人の30代の人が多いので、そこでの勝負になりそうである。

 

■県議・議選のインターネット利用について

今回の鹿児島県議会議員選挙立候補者の22人中13人がホームページを持っている。
2011年の立候補者は、24人中14人がホームページを持っていた。
情報発信という意味で、この4年で何も変わっていないことが残念である。

2011年の時にも下記のように記載した。

鹿児島の県議・議選において、ホームーページ、インターネットでの情報提供は、選挙の結果への影響が低いと考えられる。やはり、インターネットを活用した選挙より、お年寄り向けにアナログな活動が有効なのだろうか。

 

個人的には、議員のホームページがなくとも、議会の議事録等を確認すれば、 ある程度の議員の活動は追えるのだが、 議員には投票してくれた有権者への報告として、 なんらかの活動報告をまとめて欲しいところである。

 

 

上記は、過去の実績についてであるが、同時に、これから当選したあとにどのような活動をする予定なのかについての情報がないことに憤りを感じる。

例えば、東京都知事選挙での東国原氏のマニフェストのページには、今後の方向性及びその具体的な実現方法、具体的な数値目標等を記述している。
わたなべ美樹氏に至っては、マニフェストの簡易版でさっと全体感を把握でき、完全版では、その根拠となる現状の分析や、実現方法を記述している。
ただ単に「原発反対!減税を実現します!」と演説で言っていても、実現性は分からないわけで、きちんとした電力の供給量、財政、予算を把握、分析、その他データを分析した上で、責任を持って発言されるべきと考える。

以上のことにより、鹿児島の選挙は昔ながらの選挙戦で、レベルが低いと考えざるを得ない。
(例に出したのが、県議・議選レベルと都道府県の首長レベルで差があるが・・・)

前回は選挙後に 鹿児島県議会議員 鹿児島市・鹿児島郡区議員のホームページ更新状況(2011年7月)として、整理したのだが、選挙前は多少頑張ってホームページの情報を載せるが、その後、更新がほとんどないので、残念である。

 

■誰に投票すればよいか

なんだかんだで、自民党は固いので、議席を確保してしまうように思う。
投票率も上がる気がしないので、無党派層の票が伸びず、無所属はツライ戦いになるのではなかろうか。

2011年は下記のように記載したが、実際、投票率はさらに下がり、46%になっていた。

前回の投票率50%というかなり低い投票率を今回、さらに下回る場合、鹿児島県の未来は本当に暗いと考えざるを得ない

自民党が大勝してしまうと、伊藤知事との蜜月もあり、「鹿児島県が県の職員らを公費で中国・上海に研修派遣するという事業」の件やら、「川内原発」の件やらで、いいようにされてしまうと思う。
自民党にもいい立候補者、県議会議員はいると思うのだが、県議会の行動を見る限り、党の方針に右にならえになってしまう。
また、県の借金やら、仕事の無さ具合も、悪化している。

ということで、県の借金を減らし、仕事を増やそうとしている吉留 大輔 氏、下鶴 隆央 氏あたりに投票することをおすすめしたい。

 

鹿児島に関連しそうな記事

 

・鹿児島県議会議員選挙(県議 議選)2011 鹿児島市・鹿児島郡区の分析

・鹿児島県議会議員選挙(県議 議選)2011 鹿児島市・鹿児島郡区の結果分析

鹿児島 薩摩が昔、栄えていた理由

日本国、都道府県、市町村の借金について考えてみた

東京で働いている鹿児島生まれの一個人が今、鹿児島について思うこと

 選挙における 政治家の選び方(笑)

コメント

  1. […] 関連リンク ・鹿児島県議会 議員選挙 (県議 議選) 2015 鹿児島市・鹿児島郡区の分析 […]

  2. […] 関連リンク ・鹿児島県議会 議員選挙 (県議 議選) 2015 鹿児島市・鹿児島郡区の分析 […]

  3. なな より:

    吉留さん○
    地元宇宿の受けが悪いため無所属だけど実は民主 民主を一本化で青木さんのぶんもがんばってね

    上山さん○
    ふたむれさん後継 地元もうまく引き継げたよ 

    なかむらさん○ 脳出血で入院中のおつじのり後継 お大事に

    ほうらいさん?
    武さん後継 薬剤師会支持は引き継いだけど地元は引き継いでない
    ほうらいさんの地元支持が鍵だよ

    いわしげさん?
    無所属反原発系が支持 しかし有権者は維新で参議院選挙でたこと覚えてるよ

    あべさん?
    維新フィーバーはもう終わったよ きびしいね

    桑鶴さん◎ 地元吉野と建築関連の支持がっちり 
    支持者の家にたつ沢山のぼり旗の風景は圧巻

    永田さん◎ 地元の支持熱すごいよ 県政報告会の終わりは歌を歌います

    大園さん◎ 医師会は強いよ!

    注目
    下鶴VS長田 谷山の戦い 区画整理で住民のコミュニティがシャッフル!どうなるか?

    ほか選挙区注目
    いちき串木野で反原発がらみ地殻変動らしい!

    ほかはあんまり詳しくないよ

タイトルとURLをコピーしました