鹿児島県議会議員選挙(県議 議選)2011 鹿児島市・鹿児島郡区の結果分析

政治経済

鹿児島県議会議員選挙(県議 議選)2011 鹿児島市・鹿児島郡区の結果を分析。

■投票率の整理

総投票者が222,840人ということなので、有権者数 : 473,542人で計算すると、投票率は45.64%
前回は50.55%だったのだが、さらに投票率が悪化。 有権者数が473,542人から488,235人に1.5万人増えているのに、投票者数は239,373人から222,840人に1.6万人減。

■県議・議選立候補者一覧の基本情報、当選結果

#氏名
(読み方)
年齢性別党派現/新肩書き前回得票HP今回得票当選当選回数
1柴立 哲彦
(しばたて てつひこ)
64自民党会社役員10,077なし
11,640
6
2藤崎 剛
(ふじさき たけし)
37自民党会社顧問(落)8,139あり
10,574
2
3宇田 隆光
(うだ たかみつ)
56自民党農業11,025なし
7,957
3
4寺田 洋一
(てらだ よういち)
57自民党農業10,584なし
8,718
2
5大園 清信
(おおぞの きよのぶ)
56自民党医師11,077あり
11,702
4
6野田 啓介
(のだ けいすけ)
35自民党団体役員(落)7,212あり
7,325
7永田 憲太朗
(ながた けんたろう)
64自民党県議会議員10,097なし
9,603
4
8長田 康秀
(おさだ やすひで)
33自民党有限会社長田興産代表取締役10,078あり
8,350
1
9吉野 正二郎
(よしの しょうじろう)
57自民党県議会議員9,016なし
9,520
6
10桑鶴 勉
(くわづる つとむ)
64自民党県議会議員10,696なし
10,385
3
11武 昭一
(たけ しょういち)
61自民党薬剤師8,536あり
9,396
4
12尾辻 義
(おつじ のり)
66自民党県議会議員11,873なし
10,639
7
13成尾 信春
(なるお のぶはる)
53公明党県議会議員10,329あり
10,514
5
15持冨 八郎
(もちとみ はちろう)
59公明党県議会議員10,142あり
9,210
3
14松田 浩孝
(まつだ ひろたか)
46公明党団体役員10,851あり
10,146
2
16青木 寛
(あおき ひろし)
62民主党団体役員15,173なし
8,967
5
17吉留 大輔
(よしどめ だいすけ)
34民主党会社員あり
6,576
18松崎 真琴
(まつざき まこと)
52共産党県議会議員11,067あり
8,823
3
19福司山 宣介
(ふくしやま のぶすけ)
52社会民主党無職なし
10,052
1
20下鶴 隆央
(しもづる たかお)
30無所属会社員(落)6,243あり
10,651
1
21柳 誠子
(やなぎ せいこ)
50無所属県議会議員9,404あり
9,352
2
22中間 哲郎
(なかま てつろう)
48無所属医師あり
3,008
23二牟礼 正博
(ふたむれ まさひろ)
63無所属県議会議員11,544なし
9,862
8
24山口 修
(やまぐち おさむ)
63無所属会社員9,852あり
8,549
3

現職19人のうち14人が当選。元議員は1人が当選。新人は2人が当選。
新人のうち福司山 宣介氏は社民党の前県議会議員である上村勝行氏の地盤を引き継いだ上での出馬であるため、政治に新しい風を入れるという意味では、しもづる隆央氏のみということになる

当選のためには、9686票あたりが最低限必要かと予想していたが、最低得票数は松崎 真琴氏の8823票。

■県議・議選の党派による分析

予想通り、公明党、共産党、社民党の票は固く議席はそのまま。社民党の福司山 宣介氏は今回初当選だが、社民党の前県議会議員である上村勝行氏の地盤をそのまま活かせたということか。
民主党は辛うじて1議席獲得。こうして見ると、結局、自民党のみが2議席(総議席減分)を減らした形になっている。

この分析はミクロ的な分析でしかないため、本来であれば、鹿児島県全体の議席数で分析するべき。なので、鹿児島県全体ので、今度分析する。

■県議・議選の年代による分析

やはり現職が14人当選しているため、順当に当選者数の年齢が上がっている感がある。

もう一度書くが、鹿児島県議会議員選挙の鹿児島市・鹿児島郡区でさえ、70代の立候補者がいないのに、東京において、78歳の石原氏が当選したのは、たいへん遺憾に思う。任期終了時は82歳になってしまう。

■県議・議選のインターネット利用について

当選者17人中ホームページがあるのは9人(52%)。前回は当選者18人中9人(50%)なので、あまり変わらずか。ちなみに、立候補者24人中14人(58%)がホームページを持っている。今後は、当選者のホームページに活動報告が追記されていくことを望む

■県議・議選の統括として
党派、年齢による分析をした上で考えると、大枠としては、たいして変わっていないように思う。

■しもづる隆央氏について

以上、統括まで客観的に書いたつもりである。
しもづる隆央氏の前回の落選から、4年間、ブログの更新は止まるし、選挙直前までホームページはリニューアルされないし、ちゃんと活動をしているのかが心配であったが、今回3位1万票超えで当選。特にインターネット上では大きな声を上げないままに、地道な活動をしていたのであろう。
こうやって鹿児島県議会議員には当選したが、全51議席中のたった1議席である。 鹿児島県議会にとっては小さな1議席だが、鹿児島にとっては大きな1議席となるようにこれから頑張っていただきたい。その点、今回、一番の激戦区であった鹿児島市・鹿児島郡区において、初当選3位ということは大きい。新人ではあるが、それだけの民意に支えられているということで、何期も議員をやっている先輩議員にある程度ナメられずに意見を交わせることができるからだ。しもづる隆央氏が議案を提出したとして、半数の25人の議員賛成が必要となる。そして、その25人の議員の後ろには、何万人分もの民意が存在する。政策立案はきっとしもづる隆央氏なら絶対できる。後は、説得、調整次第で大きく変わるように思う。

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コメント

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