ロオジエ 銀座

飲食店

かなり前から一度は行ってみたかった三つ星フレンチの店。

2005年放送の情熱大陸でロオジエという店を知って、

行ってみたいと思い、5年以上過ぎた。

http://www.mbs.jp/jounetsu/2005/10_16.shtml

夜は3万くらいかかるということで、二の足を踏み、

基本的に行く時はランチだろうなぁと思いつつ、何年か・・・。

そして、このロオジエは2011年3月で建物の建て替えのため、一時休業する。

去年の5月GWに、行こうとしたのだが、GWはやっていないというこの強気っぷり。

そして、今年3月で休業するということを知ってから、もう行けることはないかなあと思っていたのだが、

東北関東大震災が起こってから、有楽町、銀座界隈の飲食店は、

有名店でもガラガラという状況になっていた。

それなら、予約でいっぱいのロオジエでも、キャンセルが出て、

行けるのではないかと思い立ったのが、14日の月曜日。

しかし、ロオジエは16日の水曜日までは休むとHPにあったため、

17日の朝から電話で予約できないか確認。

すると、1人席は埋まっており、2人席なら用意できるとのこと。

ということで、一緒に行ってくれそうな人を当たってみるが、

基本的に7000円のランチにひかれて、一緒に行ってくれる人がおらず・・・。

最終的には、7000円という情報を出さず、約束。

ロオジエに2人で予約。

7000円という情報を出して、キャンセルされる。

ロオジエに2人が1人になるのだが、良いか確認。

けっこう内部で検討していたようで、電話で2分ほど待たされて、OKが出る。

という流れで、なんとか1人ロオジエランチ。

と、このように、行くだけでひと苦労。

ロオジエは有楽町から10分ほどの距離。

ロオジエの店舗前のメニュー。

店内で、悩みたくなかったので、熟読、熟考して当たりはつけて入る。

とりあえず、6800円の一番安いランチコースに。

前菜又はスープ、主菜、デセール(多分、デザート)のコース。

店は洋館のような感じで、入り口にはドアマンがドアを開けてくれる。

こういうサービスが好きな人がいるんだろうなぁ・・・・。

1Fフロントには受付の人がいて、クロークに荷物、コート等を預かってくれる。

ジャケットを脱いでいいかと聞くと、ダメですと言われた。

やっぱそうですか・・。

係のものが来るということで、椅子にて待機。

ほどなくして、2Fから螺旋階段で係の男の人が降りて来て、

2Fの食堂に案内してくれる。

必要だろうか・・・。

でも、確かに、フロント、椅子、階段ともに重厚で立派なものであった。

2Fに階段で移動すると、お手洗いはよいかと確認される。

問題なかったので、食堂へ。

食堂は意外とそれほど広くはなく、前もって仕入れていた30席のみということに納得。

一般的な吉野家2店舗分程度の広さであろうか。

客層はとっても不思議な感じで、サラリーマンはいなさそう。

壁際の2人席に通された。

隣にはマダムと旦那さんがいて、

しきりに「美味しい、美味しい。料理長を読んで挨拶をしたい」とウェイターに言っていた。

私の視線の向こうには、70代と思わしきおじさんと芸能人かと見間違うほど若くて綺麗な女性。

どういう関係なのだろうか・・・・。

ウェイターに食前酒を勧められるが、

仕事中なのでと断り、水を頼む。

水もいろいろな種類があるようで、まずは水、ガス入の水のどちらか。

水でも、軟水か硬水か、新潟産か○○産かと確認されるほどの品揃え。

とりあえず、新潟産の水を注文。

ENSUIというもののようだ。

ページが見つかりませんでした | 髙千代酒造
高千代酒造 公式サイト 人ゆえに酒を味わう 人愛せずして酒は生まれない 新潟県南魚沼 明治元年創業の酒蔵

その後、メニューを渡され、再度、注文を考える。

よく分からないメニューがあったので、ある程度、プランBを決め、

ウェイターを呼ぶ。

ウェイターにメニューがどんな料理なのかを確認すると、

ウェイターは完璧に答えてくれた。

どんな味か、どういう素材を使っているのか、どのように調理しているのかまで。

この点はさすがだと思った。

とりあえず、注文終了。

最後に、苦手なものがありませんかと聞かれたので、

高菜くらいですと言い放つと、まかないには出るかもしれないですねと微笑まれた。

料理を待つ間、iPodでもいじっていようかと思ったが、

WiMAXが繋がらず、ネットができなかった。

そう、WiMAXは繋がらない店である。

まずはパン。

8種類くらいのパンから選択できたので、

オリーブオイルのパン、くるみのパン等を選択。

食べた瞬間に、なんじゃこりゃと思うほど味がしっかりしていた。

焼き立てで熱々というわけではなかったので、

真っ向勝負をしているような感じだ。

いったいどこで調達しているのか、それともロオジエでパンから作っているのだろうか。

バターが無塩と有塩で目分量で30gくらいずつ。

60gは使わないと思う。

アミューズ到着。

居酒屋でいう突き出し!

似たようなものをあまり食べたことがないので、

表現が思いつかないのだが、似たような食べ物で言うと茶碗蒸し!

上に白いムース状のもの、下に黄色いムース状のものがあった。

なんとなく、フォアグラの風味が入っていたような・・・。

前菜のラパンのガランティーヌとリエット、パンボワラーヌ添え

右下のパンっぽいのは、ウェイターが口直しにと、くれたもの。

ラパンはうさぎ、ガランティーヌはテリーヌと理解。

テリーヌはかなり濃厚で、

面白いのが、塊の場所によって、食感、濃さが異なる。

おそらくは、わざと赤身の部分、肝(入っているか不明だが)の部分を混ぜ過ぎないように作っているのかと思われる。

そして、ここで、不思議な香りがする液体が入ったグラスを注文。

グラスで1500円のものが2種類、2000円のものが1種類あったが、1500円のものを選択。

グラスはリーデルのヴィノムシリーズっぽかったので、ウェイターに確認すると、

そうであるとのこと。

リーデルのソムリエシリーズでは無いんですねと言うと、

グラスの中身によっては、ソムリエシリーズも使うし、バカラ、ロブマイヤーも使うとのこと。

失礼した。

主菜の白金豚のロティ ポテトとグリーンピースのピューレ シナモン風味のジュと共に。

ソースは綺麗にウェイターがかけてくれた。

隣のマダムはこのステーキを非常に褒めてらっしゃっていた。

ビネガーが効いた甘酸っぱいソースと程良く赤身がそのまま残ったポークがよくあっていた。

ポークは外側はこんがり焼けていたので、ローストポークと同じような調理法な気がする。

今度、自宅でローストポークを作った際には、同じようなソースを作ってみよう。

左上のサラダは、わさび菜が入っているような辛みを感じたのだが、ひよって確認できなかった。

ここからが、デザート地獄

注文した、デザートの前に、やってくるデザート達。

まずは、口直しの瓶に入ったもの。

名前も忘れたし、味も味わった際に表現が見つからなかったので、覚えていない

表現が見つからなかったのは、美味すぎて表現が見つからなかったわけではなく、

本当に、どう表現していいか分からなかったためである。

上に乗っかっているのは、オレンジのピールだったはず。

一緒に出てきたクレームブリュレ2カップ。マカロン5個。よく分からない砂糖が付いたお菓子。

毎回毎回、ウェイターが説明してくれるのだが、いろいろあり過ぎて、頭に定着しない。

クレームブリュレは、かなり複雑な味がした。

最初はいつもと同じようなブリュレかと思ったのだが、後からなにやら複雑な後味がせまってくるような感じであった。

バニラビーンズ、入れているリキュールに秘密があるように思う。

以前、家でプリンを作っていた際、隠し味のブランデーをどの程度入れるかによって、バランスが崩れたり、

隠し味に全くなっていなかったりとしていたので、ふと思い出した。

おそらくは、卵も何か特徴があるのであろうが。

マカロンはいろんな種類があり、楽しめた。

あまり、マカロンの違いはよく分からない。

よく分からない砂糖が付いたお菓子は、酒好きにはちょっときつい甘さであった。

メレンゲを焼いた台に木苺を乗っけたお菓子、パッケージされた米菓子?

金色の部分を食べそうになったが、飾りであった。

メレンゲは少々卵の臭みがあった。

そして、やっと、注文したデザートが到着する。

個人的には、もうデザートはいらない状態なのであるが、

これが本番のデザートであるから食べるしかない。

苺のヴァシュラン、カルダモンと黒胡椒の香り

まあ、右上のものが食べにくい。

下のものは、濃厚過ぎるほど濃厚ないちごであった。

このデザートの際、コーヒーか紅茶かを聞かれたので、

ミルクティーを注文。

紅茶も渋味、雑味がない感じで異常に美味しかった。

何が違うのだろうか。

ここで、やっと帰れるかと思うと、

お菓子のワゴンを持ったウェイターがやってきて、

最後にデザートをいかがと聞いてくる。

覚えているだけで、塩キャラメルのシュー、棒にささったメレンゲ、棒に刺さった苺、チョコ(カカオ50%、60%、70%の3種)、

小さいケーキっぽいやつ等、その種類おそらく30種類ほど。

限界だったのだが、せっかくなので、3種類選択した。

左から、

塩キャラメルのシュー、棒にささったメレンゲ、棒に刺さった苺。

きっと甘いものが大好きな人は幸せになれるのであろう。

以上でフィニッシュ。

この間、12時30分~13時50分の長丁場。

急いで、カードでお会計。

10752円と書かれていたので、どういう計算でこうなったのか後で確認しようと思い、そそくさと退席。

帰りの際も、お手洗いは大丈夫かと聞かれるが、急いでいたので、断る。

思うに、お手洗いはどんなお手洗いだったか、確認すればよかったと後悔。

クロークでコートを受け取り、ドアを開けてもらい退店。

けっこう疲れた。

帰ってレシートを確認すると、

コース     6800円

グラスの 1500円

水     1300円

サービス料1152円

計 10752円のようだ。

逆算してサービス料は12%。

水、グラスに入っているものは有料だが、

パン、アミューズ、紅茶、その他デザートは無料のようだ。

紅茶は有料かと思っていたのだが、逆に無料で、

確かに、水は有料だった店舗があったなぁと納得。

総論として、私はビストロにはたまに行くが、フレンチに慣れていないところもあり、

私自身、この店の料理を存分に味わえ切れていないように思った。

加えて、後半のデザート地獄は、酒飲みにとっては、気持ち悪くなってしまうレベルである。

デザートを減らして、もう少し安くして欲しいなぁと思いつつ、

2年後かの再オープン後にまた、トライしてみたいと思う。

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